僕のヒーロー

こんにちわ。今日は僕のヒーロー中村照夫氏について。お付き合いは30年以上、ファンから友人へ。そしてリスペクトするミュージシャン、プロデューサーです。

中村照夫 ジャズベーシスト/プロデューサー

「全米チャートTOP10入り」( 1977年「マンハッタン・スぺシャル」)、1977年日本人ジャズメンとして前代未聞の快挙を果たした中村照夫。
1942年3月1日東京都神田生まれ、日大芸術学部中退、1964年5月単身渡米。
ロイ・へインズ・バンドでプロデビュー。1979年カーネギー・メインホールでコンサート。

「必要なのは、自己のアイデンティティを絶えず強く示し続けること」(中村照夫)

『正月、雪のニューヨークで小説家、いや小説野郎、小説気違いが、ジャズ野郎と逢った。このジャズ野郎、中村照夫という名前、実にいい顔をしている』中上健次(集英社刊『破壊せよ、とアイラーは言った』より)

Biography:
1942 年3 月1日東京・神田に生まれる。日本大学芸術学部中退後の64 年5 月に単身ニューヨークへ渡る。レジー・ワークマン(b) に師事し、スティーヴ・グロスマン(ts) やレニー・ホワイト(ds)をはじめ若手ミュージシャン達との交流を経て、69 年ロイ・ヘインズのバンドでプロ・デビュー。その後、スタンレー・タレンタイン(ts) のバンドにレギュラー参加するなどベーシストとして腕を磨き、73 年に初リーダー・アルバム『ユニコーン』をリリース。また、自己のバンド“ザ・ライジング・サン”を結成し、アルバム制作やライヴ活動を精力的に行い、全米チャートでトップ10 入りし、79 年には日本人として初めてカーネギー・ホールへの出演を果たした。その後もベーシストとしてだけでなく、他のアーティストの作品のプロデュース、92年、『10 万人リバティー・ジャズ・フェス』(観客動員数10万人)、94年ユニセフのための『JAL ジャズ・コンサート』(秋吉敏子、菊地雅章、日野皓正などが出演)、2009 年『マウントフジ・ミュージック・フェスティバル』など、大規模なコンサートのプロデューサーとしても活躍。20年以上に渡り、エイズ患者救済などを目的にしたコンサートを日米で開催して来た。
その他にも写真家やラジオ番組のDJ の顔を持つなど幅広い活動を展開し、2009年12 月には自身の『Cheetah』レーべルをスタートさせた。

2015年11月、ニューアルバム『NEW YORK GROOVE』をリリース。リリース記念の写真展を東京で開催。現在は演奏活動、他アーティスのアルバムプロデュース、500回を超えたラジオ番組「Harlem Groove」制作と活躍中。

二回目のNY赴任から帰国した2015年に中村照夫さんのニューアルバムリリースを記念した写真展をプロデュースさせて頂き、アルバムのライナーノーツも書かせて頂きました。

以下がライナーノーツです。

「NY GROOVE」 ライナーノーツ

私が中村照夫と最初に会ったのは1987年のNY。業界に身を置くきっかけを作ったミュージシャンに会う訳だったので私の胸はときめいた。が、照夫氏に会うとJast say Hallo!。軽くあしらわれた。それから20数年の歳月が経過して2013年にNYで再会。

フュージョンとかクロスオーバーとかの音楽ジャンルがない時代に、辣腕スタジオ系ミュージシャン達と共に演奏し、ライジングサンではそのシンプルなメロディラインとコード進行で有りながらGROOVEする独特のベースラインで音楽的なオリジナリティを構築。最もプライドが高いNY=米国音楽シーンに認められていた唯一の日本人ミュージシャンである。

音楽のことだけではなくファッションや写真、本、アート、グルメ、車、建築物などの話をしながらNYの街を散策。お気に入りのコーヒーショップで美味しいコーヒーを飲んだり、美味しいレストランで食事をしたり楽しい時間を過ごしたNY照夫散歩。

50年以上NYに住み、一線のミュージシャン•プロデューサーとして活躍して来た歴史の目撃者の話は本物だ。クールなノンフィクションが身体の中にみなぎっているのである。

マンハッタンのスタジオで見た光景は感動的だった。キーボードはヒューバートイーブス、ギターにスペースマン、サックスにアントワンルーニー。曲はブッシュマンソング。サポートミュージシャン達の照夫氏へのリスペクトが会話に仕草に演奏に現れている。

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その時僕はライジングサンの曲をGROOVEを限られた音楽ファンだけでなく多くの人に知って欲しいと強く思った。

氏はNYのJAZZとJAZZミュージシャンのファッションに憧れ渡米したという。

当初はロイヘインズやスタンリータレンタインなどのメンバーとしてツアーやレコーディングを体験しジャズ漬けの毎日であったことだろう。しかし彼はジャズ職人ではない。全ての音楽を愛し、カルチャーを愛し、NYを愛し、何よりも人を愛している。その中から生まれてくるのがGROOVEである。

待望のライジングサンの新レコーディングアルバムがリリースされた。4年間の歳月をかけて制作されたアルバムである。最高のGROOVEが堪能出来る。

サポートミュージシャンの中村照夫へのリスペクトが聴こえてくる。

  • Midnight Song

イントロのエフェクト音にハッとさせられ、シンセ単音のメロディラインが左右に動き、体が動き、ストリングスで穏やかな気持ちになる。NYのミッドナイトシーンを演出。まさにRSB/NY GROOVE SOUND。

  • Certain Doubt

意味深なタイトル。ギターとベース、キーボードのユニゾンが心地よい美しいミドルテンポ曲。中村照夫の体幹エレキベースの真骨頂。小気味よいレニーのスティックワーク、チャギーのパーカッション。ビル・ワッシャーのギターソロからの展開部のGROOVEがCOOL。この曲はどこか日本人の感性(和的センス)が聴こえて来る。

そしてレニーホワイトのイントロダクションからブッシュマンソングへ。

余韻を残した中からの、レニードラムソロからブッシュマンソングへと。

  • Bushman Song

ブッシュマンの音楽は人類の宝と作者のスタッブルフィールド。シンプルな8ビートのドラム。オリジナリティ溢れるベースラインとメロディラインでGROOVEが生まれる。

ロントンプソンのシンセソロ、そしてジョーバーガーの吠えるギターソロが曲に強さを与えます。この曲をブッシュマンへ捧ぐ。

シンセソロそしてジョーの吠えるギターソロが曲に強さを与えます。

  • Sequoia Forrest

Jazzと自然の共生。神秘と清々しさが感じられる場所でちっぽけな人は大きなプレッシャーを感じるのでしょう。そんなイマジネーションが曲から掻き立てられます。
リバーブの聞いたフェンダーローズの心地よい音とアコースティックギターが絶妙なサウンドを奏でています。テナーサックスも曲全体に溶け込んでます。

  • Sweet Romance

ジャメルのソウルフルな歌にソプラノサックスのクールなジャズ的アドリブが絡みGROOVE感を倍増させています。軽快なR&BとCOOLなJAZZが融合すると気持ち良い音楽が出来あがる。懐かしいのに新しい楽曲です。

フジテレビエグゼクティブプロデューサー

金子公一

恐れ多くも上記のNYレジェンドメンバーでNYのビルの屋上ライブ(ビートルズの真似w)をやりました。照夫さん曰く「余計な事しないで単純な8ビート叩いて!僕らがGROOVE創るから」

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中村照夫写真展「NY GROOVE」

ブックレットHP

http://www.inframe.jp/collection/nyg/ex.html

↑このブックレット是非ゆっくりとご覧ください。NYやGROOVEを感じて頂けると思います。

New York Groove / 中村照夫

http://ratspack.com/catalog/jazz/RPES-4860.php

以下ライナーノーツ英訳です。

NY GROOVE Liner Notes

It was 1987 in New York when I first met Teruo Nakamura.

My heart raced to meet with the musician who was the reason why I joined the industry, but when I met him, it was just a casual “Hello”- he didn’t take me very seriously. Our next meeting was in 2013 in New York, twenty years since the first encounter.

Performing with cutting-edge musicians in an age when music genres like Fusion or Cross-over did not exist, he constructed a musical originality comprised of simple melody and chord lines but that GROOVES with unique bass lines with the Rising Sun.

He was the only Japanese musician who was welcomed in the most prestigious American Music Scene, i.e. New York.

He strolled through the city of NY discussing not only music but also fashion, photography, literature, art, gourmet, cars, and architectures. He has his favorite coffee shops and restaurants throughout the city. As a cutting edge musician living in New York for over 50 years, his anecdotes as a witness to the history of the city and the scenes are genuine. His very existence emits the aura of cool non-fiction.

The scene I saw at a studio in Manhattan was amazing. At keyboard was Hubert Eaves, at guitar was Spaceman Patterson, at saxophone was Antoine Rooney. The song was Bushman Song.

The respect the support musicians had for Teruo was apparent from the way they talked and acted. That was when I knew that I wanted spread the music and the GROOVE of the Rising Sun beyond a limited number of music fans.

Teruo crossed the sea to the US because he loved New York Jazz and their fashion. He must have been immersed in Jazz in those early years, touring and recording as a band member of such artists as Roy Haynes and Stanley Turrentine. But he is not simply a Jazz musician. He loves all music, culture, New York, and above all, he loves people. This is where his GROOVE comes from.

The long awaited new recording album of the Rising Sun has been released. The album took four years to produce. You can experience the best of the GROOVE. You can hear the respect of the support musicians for Teruo Nakamura.

 

  • Midnight Song

The effect sound in the intro will take you by surprise, the melody line performed by the synthesizer moves left and right, and it will make your body move as the strings relaxes your mind. It reproduces the midnight scenes of New York. A true RSB/NY GROOVE SOUND.

 

  • Certain Doubt

An alluring title. It is a beautiful middle tempo song with feel-good unison of guitar, bass, and keyboard. This is Teruo Nakamura’s vertical bass at its best.

Lenny’s stick work and Chuggy’s percussion are satisfying. The GROOVE of the transition section from Bill Washer’s guitar solo is extremely cool. There is an underlying Japanesque essence in this song.

And while there remains the echo of Lenny White’s introduction, it transitions to Lenny’s drum solo, and, to the Bushman Song.

 

  • Bushman Song

Music by the Bushman is the jewel of all humanities, according to Stubblefield. The simple 8 beat drum. Adding the bass and melody line filled with originality creates the GROOVE.

Ron Thompson’s synthesizer solo and the screaming guitar solo of Joe Berger gives the song strength.

This song is dedicated to the Bushman tribe. – John Stbblefield-

 

  • Sequoia Forrest

This is the cohabitation of nature and Jazz. A mere man standing in midst of a place filled with freshness and mystique feeling the weight of his surroundings- that is the sort of image listening to this song stirs.

The tune of Fender Rhodes filled with reverbs and smooth acoustic guitar creates an exquisite sound. The tenor sax is fused in throughout the song.

 

  • Sweet Romance

The jazz-ful ad-lib that intertwines with Jamel’s soulful voice multiplies the GROOVE. A sweet sound is born when carefree R&B and cool Jazz are combined. This song is nostalgic and new at the same time.

 

KOICHI KANEKO

Exective Producer
FUJI TELEVISION NETWORK,INC.

New York Groove / 中村照夫
http://ratspack.com/catalog/jazz/RPES-4860.php

 

 

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