EPアルバム TOKYO GROOVE はコロナの産物 ?!

2020年はグル女の正念場。

2月のニューヨーク武者修行ツアーはニューヨークのロックダウン直前に無事に行う事が出来、確かな手応えを感じ帰国。このツアーの成果を存分に国内外にアピールするはずだった。が、3月に入り世界中にコロナが蔓延しライブの予定は全て白紙に。

プロデューサーとしては大事なデビュー二年目を自粛で静かに過ごす訳にもいかず、予定を一年前倒しして、オリジナル曲によるアルバム制作というクリエイティブに時間を費やす事にした。あるきっかけから、曲は一から創るのでは無く、私の高校時代のバンドの曲をリメイクする事になった。

そこで40年前の過去音源を聴いてみると、グル女のコンセプトの原点は既に高校生時代に出来ていた事に気付く。周りの高校生が、ビートルズ、ストーンズ、ディープパープル、ツェッペリンなどのコピーバンドをやっている中、僕達が好きで、やりたかった音楽はソウルやジャズやラテンだった。このジャンルの音楽はロックやポップスの様に主役では無いけれど、僕らにとっては純粋にカッコ良い音楽だった。ただ、そのカッコ良い好きな楽曲をコピーするテクニックが無かった僕達は、好きな楽曲をモチーフにしたオリジナル曲を作ってライブで演奏していた。結果は他のバンドとジャンルの差別化をする事ができ、ませた高校生には新鮮なサウンドだったようで、ライブを重ねるごとに客が増え、教室の一室からスタートしたライブは大学時代には文化祭のメインステージのトリに選ばれるまでになった。我々のバンドサウンドを好きになってくれた先輩、同級生や後輩達がチラシを作って配布してくれたり、ポスターを貼ったり、フリーペーパーに投稿してくれたり、口コミしてくれたりと宣伝をしてくれた。今のSNSとある意味同じである。

今回のEPには10数曲ある高校時代のオリジナル楽曲からEP5曲中のうち4曲を選んだ。

(TOKYO GROOVE は芹田珠奈に作詞作曲を依頼したオリジナル新曲)

EPTOKYO GROOVE 」のレコーディングにはグル女のオリジナルメンバーと新メンバーが参加。アレンジを僕が信頼する若手アレンジャーの宮野弦士に依頼し、ゲストプレイヤーには大好きなサックスプレーヤーの今井晴萌を迎えた。

選んだ4曲を当時178歳の高校生が制作した時のバックボーンはこんな感じだったと思う。

HOT SUMMER

ドナサマーっぽい16ビート4つ打ちの夏イベント用の単純明快なDISCO曲を作ろう。この曲は当時ドーナツ盤(知ってますか⁉︎)のシングルレコードを自費出版した。

↓当時のシングルジャケット   右上写真 若かりし本人(ドラム担当)

My tears were lost on you

アース、ウインド&ファイヤーがチャカカーンをボーカリストに迎えて、歌った感じの曲を作ろう。

Samba de fantazma

デオダートやロニーリストンスミスがボサノバ曲を作ったらどんな曲になるだろう。シンセをフューチャーした曲を作ろう。

Funk No1

ファンクの定義はよく分からないけど、それっぽい単純明快な曲を作ろう。最初に演奏したファンクぽい曲だったので曲名もFunk No1に。

出来上がったEPアルバム

TOKYO GROOVE 」はおかげさまで好評です。特に海外の方々から嬉しいコメントを貰っています。

高校時代のバンドリーダーがリリースライブを終えたグル女にコメントをくれました。

「親愛なるTGJとそのサポートメンバーに当方の感謝と共にお伝えください。自分の曲をプロが演奏して聴衆の前で披露するという体験は当方にとって夢のようなことです。確かなテクニックと新しいセンスで、40年前の学生バンドの曲が新しい命を得て蘇る瞬間に立ち会えたことに感謝してます。」

まさしくこのアルバムはコロナから生まれた産物になりました。

グル女は今後もライブでは、今まで通り名曲カバーもやっていきますが、リスナーから次なるオリジナル楽曲の期待も大きいので新曲、リメイクを含めてクリエイティブを進めて行きます。

来年こそ、思う存分ライブがしたい!海外遠征も実現したい!

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